2022年5月29日

説経題「」

聖書箇所 ヨハネ17:20~26

17:20 わたしは、ただこの人々のためだけでなく、彼らのことばによってわたしを信じる人々のためにもお願いします。

17:21 それは、父よ、あなたがわたしにおられ、わたしがあなたにいるように、彼らがみな一つとなるためです。また、彼らもわたしたちにおるようになるためです。そのことによって、あなたがわたしを遣わされたことを、世が信じるためなのです。

17:22 またわたしは、あなたがわたしに下さった栄光を、彼らに与えました。それは、わたしたちが一つであるように、彼らも一つであるためです。

17:23 わたしは彼らにおり、あなたはわたしにおられます。それは、彼らが全うされて一つとなるためです。それは、あなたがわたしを遣わされたことと、あなたがわたしを愛されたように彼らをも愛されたこととを、この世が知るためです。

17:24 父よ。お願いします。あなたがわたしに下さったものをわたしのいる所にわたしといっしょにおらせてください。あなたがわたしを世の始まる前から愛しておられたためにわたしに下さったわたしの栄光を、彼らが見るようになるためです。

17:25 正しい父よ。この世はあなたを知りません。しかし、わたしはあなたを知っています。また、この人々は、あなたがわたしを遣わされたことを知りました。

17:26 そして、わたしは彼らにあなたの御名を知らせました。また、これからも知らせます。それは、あなたがわたしを愛してくださったその愛が彼らの中にあり、またわたしが彼らの中にいるためです。」

おはようございます。

教会暦では、今年は4/17がイースター 復活祭でした。イエス・キリストが私達の罪のために十字架にかかられ死んで葬られ・・・三日目によみがえられた日それがイースターです。

今年は幸いなことに、張淑娟さんが洗礼を受けられました。

イエス様の復活後40日間、弟子たちや500人以上の人たちに復活のお姿をお見せになられました。

使

1:3 イエスは苦しみを受けた後、四十日の間、彼らに現れて、神の国のことを語り、数多くの確かな証拠をもって、ご自分が生きていることを使徒たちに示さ

れた。

Ⅰコリ

15:3 私があなたがたに最もたいせつなこととして伝えたのは、私も受けたことであって、次のことです。キリストは、聖書の示すとおりに、私たちの罪のために死なれたこと、

15:4 また、葬られたこと、また、聖書の示すとおりに、三日目によみがえられたこと、

15:5 また、ケパに現れ、それから十二弟子に現れたことです。

15:6 その後、キリストは五百人以上の兄弟たちに同時に現れました。その中の大多数の者は今なお生き残っていますが、すでに眠った者もいくらかいます。

15:7 その後、キリストはヤコブに現れ、それから使徒たち全部に現れました。

そして天に昇られました

今日は教会暦で言うと、主の昇天主日でもあります。その昇天の箇所からの説教が多かった 使徒1:1~11

聖書日課では今日の説教箇所は主の昇天の箇所か、復活節第七主日の箇所か選べるようになっていますので、本日は復活節第七主日の箇所ヨハネ17:20~26から語らせていただきます。

主の昇天日は、今年は5月26日(木)です。イエス様が天に昇られた10日後、過ぎ越しの祭りから50日後ペンテコステの日 約束の聖霊様が降られるのです。それは来週の日曜日になります。

さて今日の聖書日課ヨハネ17章について流れを見てみましょう。

先週の説教ではイエス様はもうすぐ天に挙げられる。しかし安心しなさい。私は助け主(聖霊様)をあなた方に与えます。その方があなた方を導き、平安を与えてくれます。と・・・ご自分がいなくなってからの事を話されました。

そして、イエス様の最後の告別の説教は続きます。

イエス様はまことのぶどうの木。あなたがたはその枝ですとの説教が15:1~17

にあります。

その後、イエス様は16章まで・弟子たちとの別れの前に大切な事を離されるのです。

そして

ヨハ

16:33 わたしがこれらのことをあなたがたに話したのは、あなたがたがわたしにあって平安を持つためです。あなたがたは、世にあっては患難があります。しかし、勇敢でありなさい。わたしはすでに世に勝ったのです。」

このみ言葉で締めくくられるのです。

イエス様が愛する弟子たちに向かって切々と語られた告別の説教は終わります。これは弟子たちだけでなく、私達へのイエス様からの愛の説教です。

ここまで来てイエス様は弟子たちに向かってではなく・・・天の父なる神様に祈り始められるのです。

17章全体はまさにイエス様の祈りです。執成しの祈りであります。

17:1 イエスはこれらのことを話してから、目を天に向けて、言われた。「父よ。時が来ました。あなたの子があなたの栄光を現すために、子の栄光を現してください。

ここからイエス様の祈りが続くのです。

イエス様が、あなたのために、私のために祈って下さっているのです。

あなたのために誰かが祈ってくれていたら・・・嬉しいですよね・・・

今日の箇所はイエス様があなたのために祈って下さっているのです。

ゆっくりとイエス様の祈りを読んでいきましょう。

この17章全体のイエス様の祈りが終わったあと、事態は進んでいく・・イエス様の十字架への道が進んでいくのです。イエス様がゲッセマネの園で捕らえられ、十字架へと繋がっていくのです

ヨハ

18:1 イエスはこれらのことを話し終えられると、弟子たちとともに、ケデロンの川筋の向こう側に出て行かれた。そこに園があって、イエスは弟子たちといっしょに、そこに入られた。

弟子たちに最後の説教をした事と、イエス様が捕らえられて十字架にかかるまでの間に

イエス様は17章全体を使って、祈られたのです。

ヨハ

17:1 イエスはこれらのことを話してから、目を天に向けて、言われた。「父よ。時が来ました。あなたの子があなたの栄光を現すために、子の栄光を現してください。

時が来ました:イエス様の受難の時、救いの完成の時

17:2 それは子が、あなたからいただいたすべての者に、永遠のいのちを与えるため、あなたは、すべての人を支配する権威を子にお与えになったからです。

イエス様がイエス様を信じるすべての人に永遠のいのちを与えるためです。あなたはその権威を私に下さいました。

17:3 その永遠のいのちとは、彼らが唯一のまことの神であるあなたと、あなたの遣わされたイエス・キリストとを知ることです。

その永遠のいのち:父なる神様と神様が遣わされたイエス・キリストを知ることです。キリストを信じることにより永遠のいのちはあるのです。

17:4 あなたがわたしに行わせるためにお与えになったわざを、わたしは成し遂げて、地上であなたの栄光を現しました。

父なる神様、私イエスはあなたの命令を守りあなたの御業を成し遂げました。いろんな奇跡を行いました。その事で私は地上で生きている中で、父なる神様の栄光を現しました。

17:5 今は、父よ、みそばで、わたしを栄光で輝かせてください。世界が存在する前に、ごいっしょにいて持っていましたあの栄光で輝かせてください。

言葉通り

17:6 わたしは、あなたが世から取り出してわたしに下さった人々に、あなたの御名を明らかにしました。彼らはあなたのものであって、あなたは彼らをわたしに下さいました。彼らはあなたのみことばを守りました。

世から取り出して私に下さった人々:まさにクリスチャン 私たちの事です。

17:7 いま彼らは、あなたがわたしに下さったものはみな、あなたから出ていることを知っています。

17:8 それは、あなたがわたしに下さったみことばを、わたしが彼らに与えたからです。彼らはそれを受け入れ、わたしがあなたから出て来たことを確かに知り、また、あなたがわたしを遣わされたことを信じました。

17:9 わたしは彼らのためにお願いします。世のためにではなく、あなたがわたしに下さった者たちのためにです。なぜなら彼らはあなたのものだからです。

17:10 わたしのものはみなあなたのもの、あなたのものはわたしのものです。そして、わたしは彼らによって栄光を受けました。

17:11 わたしはもう世にいなくなります。彼らは世におりますが、わたしはあなたのみもとにまいります。聖なる父。あなたがわたしに下さっているあなたの御名の中に、彼らを保ってください。それはわたしたちと同様に、彼らが一つとなるためです。

17:12 わたしは彼らといっしょにいたとき、あなたがわたしに下さっている御名の中に彼らを保ち、また守りました。彼らのうちだれも滅びた者はなく、ただ滅びの子が滅びました。それは、聖書が成就するためです。

17:13 わたしは今みもとにまいります。わたしは彼らの中でわたしの喜びが全うされるために、世にあってこれらのことを話しているのです。

17:14 わたしは彼らにあなたのみことばを与えました。しかし、世は彼らを憎みました。わたしがこの世のものでないように、彼らもこの世のものでないからです。

17:15 彼らをこの世から取り去ってくださるようにというのではなく、悪い者から守ってくださるようにお願いします。

17:16 わたしがこの世のものでないように、彼らもこの世のものではありません。

17:17 真理によって彼らを聖め別ってください。あなたのみことばは真理です。

17:18 あなたがわたしを世に遣わされたように、わたしも彼らを世に遣わしました。

17:19 わたしは、彼らのため、わたし自身を聖め別ちます。彼ら自身も真理によって聖め別たれるためです。

ここから今日の聖書日課です。

17:20 わたしは、ただこの人々のためだけでなく、彼らのことばによってわたしを信じる人々のためにもお願いします。

イエス様は弟子たちや、キリストを信じるクリスチャンのためだけではなく・・・これは育麦教会に集うクリスチャンだけでなく。ここに集う人達から福音を聞いた人たちのためにもお願いします。と言われます。これは大きなことです。

17:21 それは、父よ、あなたがわたしにおられ、わたしがあなたにいるように、彼らがみな一つとなるためです。また、彼らもわたしたちにおるようになるためです。そのことによって、あなたがわたしを遣わされたことを、世が信じるためなのです。

17:22 またわたしは、あなたがわたしに下さった栄光を、彼らに与えました。それは、わたしたちが一つであるように、彼らも一つであるためです。

17:23 わたしは彼らにおり、あなたはわたしにおられます。それは、彼らが全うされて一つとなるためです。それは、あなたがわたしを遣わされたことと、あなたがわたしを愛されたように彼らをも愛されたこととを、この世が知るためです。

17:24 父よ。お願いします。あなたがわたしに下さったものをわたしのいる所にわたしといっしょにおらせてください。あなたがわたしを世の始まる前から愛しておられたためにわたしに下さったわたしの栄光を、彼らが見るようになるためです。

17:25 正しい父よ。この世はあなたを知りません。しかし、わたしはあなたを知っています。また、この人々は、あなたがわたしを遣わされたことを知りました。

17:26 そして、わたしは彼らにあなたの御名を知らせました。また、これからも知らせます。それは、あなたがわたしを愛してくださったその愛が彼らの中にあり、またわたしが彼らの中にいるためです。」

これでイエス様の祈りが終わります。

しかし、これはこの時だけでなく、今も続くイエス様の祈りであります。

そう考えると、嬉しいではないですか?

ありがたいではないですか?

イエス様は今も私たちに説教をされるだけでなく、ご自分のいのちをかけて、どうしようもない、弱い、いい加減な私たちのために・・・・祈って下さっているのです。あなたのためにイエス様は祈って下さっているのです。

私たちは自分一人で生きているように考えてしまう時があります。何かうまくいったら自分の手柄・・・うまくいかなかったら人のせい・・・・そんな自分勝手なものではあっても、イエス様は私のために祈って下さっているのです。

イエス様が私達のために天のお父様、父なる神に祈っている事。普通はイエス様は祈るというよりもご自分が神でありますから。嵐に静まれ!!と言ったり、病気の者に癒しを宣言したり・・・・しています。

でも福音書の中で何回か、将来の事について・・・イエス様が天の父なる神に祈っている部分があります。

その最もはっきりしているところが今日のヨハネ17章の祈りの箇所です。

その他に「父よ!」という言葉で祈っている個所を調べてみますと。2か所見つかりました。(もっとあるかもしれませんが・・・私が気づいた箇所はこの二つです。たぶんあっていると考えます)

一つはルカ23:34

23:34 そのとき、イエスはこう言われた。「父よ。彼らをお赦しください。彼らは、何をしているのか自分でわからないのです。」

これは、十字架上でイエス様が祈られた祈りです。私たちの罪を知りながらも、赦しを祈る。執成しの祈りがささげられています。

もう一つは、私も感謝していただいたみ言葉 ルカ22:32

ルカ

22:32 しかし、わたしは、あなたの信仰がなくならないように、あなたのために祈りました。だからあなたは、立ち直ったら、兄弟たちを力づけてやりなさい。」

これはペテロに対する個人的な祈りだけでなく・・・今もイエス様が私達に祈っていて下さる祈りです。

イエス様は大祭司としての務めを果たし、祈りを捧げてくださるのです。

大祭司と言うのは、神様の前に出る私たちの仲立ちをして下さる方です。

旧約の時代には、神様の前に出るのに動物の犠牲、いけにえが必要でした。

しかし、今はイエスキリストの十字架の血によって、イエス様の祈り、仲立ちによって私たちは神様の前に大きな顔をして出ていけるのです。

ヘブル

4:14 さて、私たちのためには、もろもろの天を通られた偉大な大祭司である神の子イエスがおられるのですから、私たちの信仰の告白を堅く保とうではありませんか。

4:15 私たちの大祭司は、私たちの弱さに同情できない方ではありません。罪は犯されませんでしたが、すべての点で、私たちと同じように、試みに会われたのです。

4:16 ですから、私たちは、あわれみを受け、また恵みをいただいて、おりにかなった助けを受けるために、大胆に恵みの御座に近づこうではありませんか。

イエス様は今も私たちの救いの完成のために祈って下さっています。今日もあなたのために祈って下さっています。

その祈りの中で生かされているのです。

私たちの現実を見ても、実は自分でやってきたと思う事も多くの人の祈りで助けられ、導かれてきたことを思います。

あなたの救いもそうです。あなたのためにいろんな人が祈っていてくださったのです。誰にも祈られなくて救われた人を私は知りません。

どなたにもあなたのために祈っていて下さった人がいるのです。

そして何よりもあなたのために祈って下さっているイエス様がいるのです。

また人は救われてからも大変です。いろんな試練が襲ってきます。その中でもずっと祈ってきている方がおられる。

イエス様があなたの信仰が無くならないように祈っていて下さっているのです。

アーメン

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